はじめに
「部分ウィッグ徹底解説」にご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。
ウィッグを購入する前に、「部分ウィッグ」の基本を学ぶことで、
「後悔のないウイッグ選び」ができるようにこのページを作成しました。
ここでは、部分ウィッグの選び方から使い方、お手入れの方法まで、
ステップバイステップで丁寧に説明しています。
質感や色の選び方についても詳しく解説していますので、
あなたの髪色やスタイルにぴったり合うウィッグを見つけることができます。
ウィッグを選ぶことは、見た目を変えるだけでなく、自信を持って毎日を過ごすための大切な一歩です。
私の目標は、あなたが自信をもって、毎日を楽しく過ごせるようサポートすること。
ぜひこの情報を参考に、自分に合った部分ウィッグを見つけてください。
ウィッグデザイナー 金井 豊(RITZ代官山代表)
部分ウィッグ徹底解説の動画
「部分ウィッグ徹底解説」を動画で解説しています。
長尺動画になりますが、ぜひご覧ください。
部分ウィッグとは?
部分ウィッグは、頭頂部の薄毛やボリューム不足をカバーしながら
自然なヘアスタイルを作るのに最適なアイテムです。
頭の一部だけを覆うため、軽量で通気性が高く
簡単に装着できるのが特徴です。
部分ウィッグの種類
部分ウィッグには、いくつかの種類があります。
まずは、下の図を見てください。
私たちは、
この図のように頭を5つのブロック(フロント・トップ・サイド・バック・ネープ)
に分けてウィッグを作ります。
図を使いながら、部分ウィッグを説明します。
分け目タイプ
髪の分け目をカバーし、自然なボリュームを与えます。
分け目の白髪を隠したい、分け目をなくしたい
、トップのところだけボリュームが欲しいなど、
カバーする髪の毛の面積が少ない場合
に使用するウィッグです
フロントからトップタイプ
フロントからトップまでをカバーし、
スタイリングの幅が広がります。
一番人気のあるウィッグになります。フロントからトップをカバーすることによって
髪の毛の悩みも解消でき、ひし形シルエット、横から見たトップからバックにかけてのボリュームを
作ることができます。
部分ウィッグカスタムタイプとは?
フルカスタムタイプ**
自分の頭部に合わせてオーダーメイドで作るため、
フィット感が抜群で自然なウィッグが作れます。
私の場合、既成のネットではカバーできない場合カスタマイズウィッグを作成します。
(例:ハチの部分まで薄毛が拡がってしまったなど、既存のネットではカバーできない)
トップだけ薄毛や白髪が気になる場合などは、コスト的に既製品のネットでの
作成を推奨します。
頭のサイズを測って作る部分ウィッグは
基本的に部分ウィッグカスタムタイプになります。
5分ウィッグ
頭のハチの部分まで薄毛の範囲が拡がっている場合に提案するウィッグになります。
(フロント・トップ・サイド・後頭部の中間部分までをカバーします。)
7分ウィッグ
フルウィッグはしたくないけど、頭全体をカバーしたい場合に提案するウィッグになります。
(フロント・トップ・サイド・バックまでをカバーする)
部分ウィッグのメリットと人気の理由
ウィッグ愛用者の実に80%以上が部分ウィッグを使っています。
部分ウィッグが女性に人気の理由は、自然な見た目と簡単な装着です。
自然にボリュームを出せるため、薄毛やボリューム不足を気にする女性にとって、
部分ウィッグは理想的な選択肢です。
また、軽量で通気性が良いので、夏場でも快適に使えます。
部分ウィッグを使用するメリットは、以下の通りです。
自然な見た目
(自毛とウィッグの色を合わせる)
部分ウィッグを自然に見せるためには、
個々の髪質や色に合わせて調整することが
重要です。
この工程を丁寧に行うことで、
ウィッグを身につけていることを
他人に気づかれることなく、
自然な外見を維持することができ
見た目の違和感も感じません。
また、自毛となじませるようにウィッグの毛先はレザーで切ったように毛先が細くなるようなカットをするよう
担当の方に伝えましょう。
軽量で通気性が高い
部分ウィッグは軽量で通気性に優れているため、
長時間装着しても快適です。
特に夏場の暑い時期に最適で、
熱や湿気による不快感を最小限に抑えることができます。
素材の工夫により、空気の流れが良くなっているため、ウィッグ内部が蒸れにくく、
一日中さわやかな装着感を保つことが可能です。
そのため、日常的に長時間使用する方にもおすすめの製品です。
即効性
このウィッグは装着するだけで
即座に髪のボリュームを増やすことができるため、
手軽に髪型を変えたい時に最適です。
たった数秒で簡単に装着でき、
すぐに理想のボリューム感を実現します。
カスタマイズ可能
部分ウィッグはカスタマイズが可能で、ハイライトを加えることにより、
個々の好みやスタイルに完全に合わせたデザインを作成できます。
カスタマイズオプションは多岐にわたり、
色彩、長さ、密度など、細部にわたって自由に選ぶことができます。
これにより、どんなシーンにもマッチする理想的なウィッグを実現できます。
部分ウィッグを自然に見せるための最も重要なポイント
部分ウィッグを自然に見せるための最も重要なポイントは、
自毛とウィッグのカラーを合わせることです。
なぜ色を合わせることが重要か?
自毛とウィッグの色が合っていないと、ウィッグの存在が目立ち、
自然な見た目が損なわれます。
特に部分ウィッグでは、自毛とウィッグの境目がはっきりしてしまうと、
不自然な印象を与えるため、色を合わせることが大切です。
すでに白髪染めなど施術してる場合
カラー剤で染めた髪の毛は、時間の経過とともに褪色をします。
また、もともとの髪質とウィッグの毛材があっていない場合、
自毛になじまないことで違和感を感じる場合があります。
そのため、自分の毛髪(太さ・癖・色)とウィッグを合わせるのがポイントになります。
部分ウィッグを作る前に、自毛のメンテナンスカラーをお勧めします。
カラーチャートでカラーを選ぶ
ウィッグのカラーが自分の自然な髪色や肌色に合っているかどうかは、
ウィッグが自然に見えるかどうかに大きく影響します。
カラーチャートを使うことで、自分の髪色に最も近い、
または理想的な色を正確に選ぶことができます。
高級耐熱人工毛および人毛で使用するカラーチャート(25色)
高級耐熱人工毛と天然人毛を使用したカラーチャートには、自毛とウィッグの色を自然に調和させるために様々な色の選択肢が用意されています。ウィッグの見た目を自然に保つため、基本となるカラー選びは非常に重要です。この選択プロセスにおいては、ウィッグの色が自毛と完全に溶け込むよう慎重に選ばれる必要があります。
ハイライト用のカラーチャート(13色)
カラーハイライトは、髪に深みと立体感を加えるための技術です。通常、ベースカラーよりも明るい色を選んで、髪の一部に細かく入れることで、自然な陰影を演出します。この方法は、ウィッグにも応用され、より自然で生き生きとした見た目を実現します。特に、ヘアスタイルに動きを出したい場合や、顔周りを明るく見せたい時に効果的です。適切なカラーハイライトを施すことで、全体のヘアカラーが引き立ち、より若々しく活動的な印象を与えることができます。ウィッグにカラーハイライトを加えることは、スタイルの幅を広げるだけでなく、個性を表現する手段としても非常に有効です。
グレーヘアーを混ぜたカラーチャート(16色)
グレーヘアー用のカラーチャートは、自然な白髪の表現や、グレーヘアーを美しく見せるための色彩を細かく整理したものです。このチャートでは、完全な白からソフトな灰色、さらには銀色やペールトーンなど、多様なグレーニュアンスが展開されています。特に年齢を重ねた方の自然な髪色に合わせやすいよう、微妙な色差を持たせたオプションが豊富に用意されており、個々の肌色や好みに応じて最適な色を選べます。このカラーチャートを活用することで、エレガントで洗練されたグレーヘアースタイルを実現し、自然な白髪を上品に演出することが可能です。
ヘナをしている人用のカラーチャート(6色)
ヘナを使用している方向けのカラーチャートは、ヘナ特有の色味に注意を払いつつ選定されます。ヘナは全て自然由来の成分で作られており、髪へのダメージを最小限に抑えながら美しい発色をします。しかし、ヘナは髪質によって色持ちや褪色の仕方が異なるため、ウィッグの色選びには特に注意が必要です。例えば、ウィッグを注文してから2~3ヶ月後に納品する場合、その間に自毛の色や質感が変わってしまうことがあります。このため、ウィッグと自毛の色が合わない場合が生じることがあるため、納品時には再確認が重要です。(納品時にはヘナのメンテナンスを行ってください。)
自毛のカラー・髪質・肌色に合ったカラーが決まったら、次は毛材を選んでいきます
自毛のカラーリングで使っている
薬剤とウィッグの毛材の相性
通常、美容室で髪をカラーリングする際には、
おしゃれ染め、白髪染め、ヘナ、またはヘアマニキュアのいずれかを使用します。
普段どのカラー剤を使っているか?
により部分ウィッグに使用する毛材の選択は、
髪のツヤや褪色後の色味、さらには髪の質感にも影響するため、とても重要です。
以下の表を参考に毛材を選びましょう。
おしゃれ染め・白髪染め のカラー剤で染めている | ヘナで染めている | ヘアマニキュアで染めている | |
---|---|---|---|
非耐熱人工毛 (推奨しない毛材です) | × | × | △ |
高級耐熱人工毛 | ◎ | 〇 | ◎ |
人毛ミックス | ◎ | ◎ | ◎ |
100%人毛 | ◎ | ◎ | ◎ |
今の髪質に合うウィッグの毛材を選ぶ
あなたの現在の髪とウィッグの毛材がしっかりと馴染むように、
髪質に合う毛材選びましょう。
癖のない ストレートヘア | カラーを繰り返し 加齢により 髪が細くなり 癖が出ている場合 | もともとくせ毛で、 カラーを繰り返して ツヤがない場合 | 剛毛で カラーダメージを している 場合 | |
---|---|---|---|---|
非耐熱人工毛 (推奨しない毛材です) | △ | × | × | × |
高級耐熱人工毛 | ◎ | ◎ (ダークな色は避ける) | 〇 (ダークな色は避ける) | 〇 (ダークな色は避ける) |
人毛ミックス | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
人毛100% | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
上の2つの表を参考に、自毛の状態に合わせて、
ウィッグに使う毛材・色を決めることがウィッグ選びにおいて大切な要素になります。
(ウィッグに使用される黒系の人工毛は、他の色に比べてツヤがあるため、
黒系を選ぶ場合は人毛ミックスの毛材をおすすめします。)
通販のレビューで最もよく見かけるのは、『色が合わない』や『ツヤがありすぎる』といった声です。
通販で販売されているウィッグに使用される毛材は、ツヤが強い非耐熱の人工毛が多いため、
そうした意見が出やすいのです。
個人的な見解ですが、通販で購入したウィッグに対して良いレビューを残している方は、
クセのないツヤのあるストレートヘアの持ち主だと考えられます。
通販で部分ウィッグを購入する際には、ウィッグで使われているの髪色や髪質を確認できないため、
自分に合ったウィッグを見つけるのは難しいことが多く、
慎重に選ぶ必要があります。
おすすめの毛材1
人毛30%+高級耐熱人工毛70%のミックス毛
多くのウィッグメーカーが
人毛(30%)と高級耐熱人工毛(70%)ミックス毛を使用しています。
特にダーク系(黒など)の人工毛はテカリが出る特性があるため人毛ミックス
がお勧めです。
なぜ人毛30%人工毛70%の割合で作られたウィッグは自然にみえるのか?
人毛30%、人工毛70%(混合比率は変わります)
のウィッグが自然に見える理由には、以下のような要因があります。
バランスのとれた質感
人毛と高級耐熱人工毛の混合は、
それぞれの長所を活かしたバランスのとれた質感を生み出します。
人毛が30%含まれることで、自然な手触りや見た目を作ることができ、
高級耐熱人工毛70%によって軽さや形状記憶などの利点が加わります。
これにより、自然さと実用性の両方を兼ね備えたウィッグが作られます。
カスタマイズの柔軟性
高級耐熱人工毛の70%部分は、形状記憶機能があり、
スタイリングの持続性を高めます。
これは、カールやウェーブ、ボリュームの維持に役立ちます。
一方、人毛の30%は、ヘアカラーやスタイリングに柔軟に対応できるため、ハイライトを入れたり
自然な髪のような変化を楽しむことができます。
自然な見た目
人毛が30%含まれることで、ウィッグ全体の質感やツヤが自然に見えます。
人毛は光の反射や質感がリアルなので、ウィッグに自然な動きと光沢を与えます。
これにより、ウィッグを着けていることが目立たず、自然な外観を維持できます。
軽量で快適
高級耐熱人工毛が多めに含まれることで、ウィッグの軽量化が可能になります。
これは長時間の装着でも負担が少なく、
快適な着用感を提供します。
部分ウィッグやフルウィッグにかかわらず、軽さは重要な要素です。
耐久性とメンテナンスの容易さ
高級耐熱人工毛の割合が多いと、ウィッグの耐久性が高まります。
また、人工毛はメンテナンスが容易で、形状を維持しやすい特徴があります。
一方、人毛は定期的なケアが必要ですが、30%なら比較的簡単に維持できます。
おすすめの毛材2
高級耐熱人工毛
ある程度の明るさの部分ウィッグの場合は、高級耐熱人工毛をおすすめします。
高級耐熱人工毛
この素材は、以下の特徴があります。
自然な髪のツヤと質感
美髪ファィバーは、
質感の異なる3種類のファイバーをミックス
3種類の異なる髪の太さを混合しているため
自然な髪のツヤを出すことができます。
高分子加工による手触り感の向上
髪の表面を高分子加工することで、リアルな人毛のような手触り感を再現しています
形状記憶で、思い通りのスタイリングができる
耐熱人工毛の最大の特徴が、アイロンなどでカールなどを形状記憶ができ、
スタイリングしやすくなります。
また、メンテナンスもとても簡単にできます。
これらの特徴により、高級耐熱人工毛を使用したウィッグは、
見た目も感触も自然で、高いリアリズムを追求している製品と言えます。
自毛の色とウィッグの色を合わせるポイント
自然光で確認する
ウィッグの色を選ぶときは、室内照明だけでなく、
自然光でも確認することが重要です。
太陽光の下で見ると、色の違いがわかりやすいため
ウィッグを選ぶ際は、外で色をチェックしましょう。
色が合わない場合の対処法
もし自毛とウィッグの色が完全に一致しない場合、
以下の方法でカバーしてみましょう。
スタイリングで隠す
ウィッグと自毛の境目をスタイリングで隠すことで、自然な見た目を作れます。
ウィッグと人毛の境目のところにカールなどで境目が目立たないように工夫しましょう。
ドライシャンプースプレーの活用
ウィッグのつやが気になる場合は、ドライシャンプー スプレーを使って、
ウィッグと自毛をうまく馴染ませることで、境目を目立たなくできます。
おすすめドライシャンプースプレー
ORIBE Gold Lust Dry Shampoo
ドライシャンプーとは?
ドライシャンプーは、水を使わずに髪を清潔にするための製品です。
通常、パウダーまたはスプレーの形で販売されており、
頭皮や髪の表面についた余分な皮脂や汚れを吸収します。
ドライシャンプーはウィッグ専用ではありませんが
ウィッグのテカリを抑えたいときに使用します。
以上の方法で、ウィッグをより自然に見せることが可能です。
スタイリング・スタイリング剤に工夫を凝らすことで、
ウィッグを使用しても自然な髪形を楽しむことができます。
部分ウィッグを自然に見せるためのポイント
適切な装着位置
部分ウィッグは、装着位置によって見た目が変わるため、
自然に見える位置に装着しましょう。
鏡を見ながら、額から2cmくらいのところに装着します。
自毛に分け目がある場合は、ウィッグの分け目と合わせます。
前髪のデザイン
ウィッグのスタイリングにおいて前髪が重要である理由
顔の印象の決定:
前髪は顔の形を際立たせるための重要な要素であり、顔の印象を大きく左右します。
ウィッグを使用することで、顔の形や特徴を補正しやすくなり、
見た目のバランスを整えることができます。
自然な見た目の実現
ウィッグの前髪部分は自然な見た目が求められる部分です。
前髪の質感や流れがリアルに再現されている必要があります。
これにより、ウィッグがより自然に頭皮から生えているかのように見える効果があります。
年齢やトレンドの表現:
前髪は流行に左右されやすい部分であり、
トレンドに応じて簡単にイメージチェンジができるため、
ウィッグでもこの部分を変えるだけで最新のファッショントレンドに合わせやすくなります。
ウィッグにおいて前髪のスタイリングが非常に重要であると言えます。
それにより、顔の印象を変え、スタイルの多様性を持たせ、
自然な見た目を実現し、トレンドを反映させることができるのです。
ダイヤモンドシルエット(ひし形のフォルム)
ウィッグのスタイリングでヘアスタイルのフォルムをひし形に近づけることに重要性がある理由
バランスの良いシルエット:
ひし形のフォルムは、顔の幅と頭の形にバランスをもたらし、
自然で調和の取れた見た目を作り出します。
この形は、顔の長さを適切にカバーし、広い額や顎のラインを緩和することができるため、
より魅力的な外観を実現するのに役立ちます。
顔の特徴を引き立てる:
ひし形のスタイルは、目元や頬骨を強調し、顔の中心に視線を集めることができます。
これにより、顔の形状や特徴を最大限に活かしつつ、小顔効果も期待できます。
多様な顔形に適応:
ひし形のフォルムは、さまざまな顔の形に適応しやすいスタイルです。
どんな顔形にもマッチしやすいのが特徴です。
このように、ウィッグでひし形のフォルムを作ることには、
美的なバランス、幅広い顔形への適応など多くの利点があります。
部分ウィッグの価格設定について
部分ウィッグを購入する際は、
価格帯を把握しておくことが重要です。予算に応じて選ぶと、
後悔しない買い物ができます。しかし、ウィッグの価格は
大きさ・使う毛材・などによって変わるので、なかなか購入前に
把握することができない場合もあります。
ここでは、部分ウィッグがどのような要素で価格が決まるかについて
説明をしますので、参考にしてください。
部分ウィッグの価格は、
主な要因を以下のようにまとめることができます
毛材の素材の種類
人毛
最も自然な見た目と感触を提供しますが、価格が高くなる傾向があります。
また、メンテナンスが必要ですが、自然な色や質感が求められる場合に選ばれます。
人工毛(非耐熱人工毛はおすすしません)
耐久性に優れ、色やスタイルの多様性があり、比較的低価格です。
耐熱性や非耐熱性の人工毛があり、
耐熱性のものは熱を加えてスタイリングが可能です。
人毛ミックス
人毛と人工毛をミックスした毛材になります。
人毛が入っているため自然な見た目になります。
植毛方法
機械植え
一般的に低コストで生産が可能ですが、
自然な仕上がりには限界があります。
手植え
1本ずつ手作業で植えるため、自然な見た目と毛流れが得られますが、コストが高くなります。
カスタマイズの程度
既製品
標準的なサイズとスタイルで提供され、価格が抑えられます。
カスタムオーダーメイド
個々の頭の形に合わせてカスタマイズされ、高価ですが、フィット感が非常に良いです。
特定のスタイリングやカバーが必要な部分の大きさに応じてデザインされたウィッグは
それに応じて価格が上がります。
例えば、ベースネットの大きさやフィット感(人工皮膚使用)に工夫が加えられると価格が上がります。
デザイン
デザインを重視した、ハイライトや根元のみ暗くするなどの毛材の特別加工をすると価格は上がります。
新規性
最近は、ピンでとめないウィッグに人気があります。
このように、新しく開発されたものは、他社との比較がないので価格が高くなる場合があります。
(ピンでとめないタイプはマジックテープと同じ構造で作らています。髪の毛にからみやすいように、髪に引っかける部分が、通常のマジックテープより少し長めにできているため、毛量のある場合は問題ありませんが、毛量が少ない人は頭皮にあたるためチクチクします。また、髪の毛量が極端に少ない人には、使用できません。)
これらの要因を理解し、自分のニーズや予算に合わせて部分ウィッグを選ぶことが重要です。
価格の把握にはこれらの要素を考慮することで、
後悔のない選択が可能になります。
例
前髪からトップをカバーする既製品の部分ウィッグ
各メーカーには、ウィッグの下記のように価格表があります。
部分ウィッグ価格 | ベース 高級耐熱人工毛100% 長さ20㎝以内・総手植え | 人毛ミックス | 人毛100% | ハイライト | 根元 グラデーション |
---|---|---|---|---|---|
部分ウィッグ(既製品) | ¥220,000 | +¥13,000 | +¥30,000 | +¥15,000 | +¥15,000 |
既製品のネットを使い、人毛ミックスの毛材・ハイライトを入れた部分ウィッグを作成する場合
ベースウィッグ¥220,000+人毛ミックス¥13,000+ハイライト¥15,000=¥248,000
になります。
このようにベースに使うウィッグの毛材やハイライト等のデザインを入れることで
価格が変わってきます。(メーカーによって価格は変わります)
カスタムオーダーメイドウィッグの価格設定について
カスタムオーダーメイドウィッグはベースになる
ネットの大きさに対して、
使う毛材・毛の長さ+ハイライトのデザインなどの
デザインをベースに価格が決定されます。
例
カスタムオーダーメイド部分ウィッグ
ベースネット:
頭のサイズを測りオリジナル制作(横15,5㎝×縦16㎝)
人工皮膚付き
毛材:人毛ミックス20㎝・総手植え
ベースの大きさ 500平方センチ以下・ 毛長20㎝(高級耐熱人工毛100%) 総手植え・人工皮膚 | ハイライト | |
---|---|---|
カスタム部分ウィッグ | ¥282,700 | ¥15,000 |
合計金額 ¥297,700(メーカーによって価格は変わります)
カスタムオーダーメイドウィッグの場合、ウィッグのベースになるネットの面積(横×縦)でベースの価格決まり
オプションで人毛ミックス・ハイライト・根元にグラデーションを入れるなどで価格が変動します。
カスタムオーダーメイドウィッグを購入するときの注意点
カスタムウィッグを購入する際の
価格に関する注意点をまとめます。
- ウィッグの種類と基本価格
カスタムウィッグの価格は、ネットの大きさによって価格が変わるので、
購入前に価格表を見ながら説明をしてもらうようにしましょう。 - 素材の選択
ウィッグの価格は使用される毛材によっても変わります。
耐熱性人工毛、非耐熱性人工毛、人毛ミックスなど様々な種類があり、
耐久性や自然な見た目、メンテナンスの容易さが異なります。
例えば、高級耐熱人工毛は熱に強く形状記憶が可能で、
より自然な質感を提供します。 - 植毛方法の選択
植毛方法には「総手植え」や「機械植え」があり、
総手植えの方が自然な仕上がりになるものの、時間がかかり価格が高くなります。
この選択によっても最終的な価格が左右されます。 - 製作工程と担当者
カスタムウィッグを専門のデザイナーやカッターが一貫して担当することで、
より質の高いウィッグが製作されます。
購入前のカウンセリングを通じて、
担当者が変わらずに一貫して対応してくれるかどうかを確認することも重要です。
また、ウィッグの価格構成を明確に説明してくれるかどうかもチェックポイントです。
これらの点に注意しながらウィッグを選ぶことで、
予算に合った、またはそれ以上の価値がある製品を
見つけることができるでしょう。
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